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2022.04.25 子どもたちの発達についてのお話です(アイデンティティーについて)

小学校から中学、高校と進むにつれて、勉強はだんだん難しくなっていきます。すると他の人はできるけど我が子はできない、そんなことがよくあります。

 

 

心配

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近では発達障害ということばも広く知られるようになりました。学校の勉強についていけないと、そうなのではないかと心配になってきます。

しかしその前に、私たちは発達ということについてどれくらい知っているのでしょうか。

下記の記事は発達と学習に関連した内容になっています。興味のある方はご一読ください。

 

 

「アイデンティティーについて」

 

皆さんは「アイデンティティー」という言葉はご存じだと思います。しかしどのような意味かと聞かれたら、説明するのが少々厄介な言葉でもあります。日本語になおすと「自我同一性」という言葉が当てられます。しかし自我同一性と言われても具体的にどのようなことなのでしょうか。

 

別の言い方をすると「自分自身の内部で、私は誰とも違う私であると感じ、そのことが過去、現在、未来を通して感じられ、また他者もそのことを認めてくれている状態」と説明できます。

そしてアイデンティティーが確立するとは、自分が思っている自分と、他者が思っている自分が合致していることを意味し、両者が合致することによって生じる自信こそがアイデンティティーの感覚と言えます。

 

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たとえば自分は小学校の時から野球を続けている。そして高校生になって甲子園に行けるかもしれない強豪校の野球部に入れた。そしてそこで監督からレギュラーに指名された。これはアイデンティティーが確立している状態です。

 

これに対して、監督から評価してもらえず、3年生になっても補欠のままであるとした場合、その高校生はアイデンティティの危機にあると言えます。

 

 

このようは状態を「アイデンティティの拡散」または「同一性の混乱」と言います。一般に青年期の人は、このイデンティティーの確立と拡散のせめぎあいの状態にあると言われます。以下にアイデンティティーの拡散の内容をもう少し詳しく並べてみます。

 

時間的展望の拡散      「時間」に対しての信頼が持てず、希望を失っている状態。

 

自意識過剰          自分に対して自信が持てず、他者の目を非常に気にする状態

 

否定的アイデンティティー  社会的に忌み嫌われている価値に積極的にコミットし、その中に自己を見出そうと

                 する心理状態。

 

労働麻痺          勉強や仕事、生活に対する意欲が失われ、無力感にとらわれている状態。

 

両性的拡散         自分が「男であること」「女であること」に対する自信や確信に欠け、親密な対人

                 関係が持てなくなっている状態。

 

権威の拡散         対人関係において、適切な主従の役割が取れなくなっている状態。

 

理想の拡散         自分の人生の拠り所となる理想や信念、人生観などが失われている状態。

 

これらの状態は確かに中高生によくみられます。非行に走ることは、否定的アイデンティティーですし、勉強をせず留年の危機になるのは労働麻痺です。またもう少し上の年齢で、新入社員が会社という組織の中で不適切な言動をとることは、権威の拡散でしょう。両性的拡散は、現代ではジェンダーの問題として見られるようになっています。

 

これらのアイデンティティーの拡散による危機は、一人ひとりが自分で乗り越えていく人生のハードルと言えます。たとえ親といえども、子どもに対してああしろ、こうしろで、さっさと片付けてしまえと言えるような、そんな簡単な問題ではありません。なので私たちは大人も、そのハードルの前に立つ子どもたちを見守る忍耐力が必要なのだと思います。

 

 

 

 

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